腸を冷えから守ることの大切さ

女性の二人に一人は冷え症で悩んでいると
いう調査結果があります。

勿論、冷え症の男性も少なくないですが、
女性は男性より体脂肪が多いことが
関係しています。

熱は血液に運ばれて体全体を温めるますが
、脂肪が多いと断熱材の役割を果たして
熱を通しにくくなります。

また、筋肉とは異なり脂肪には血管が
ほとんどないので、熱が加わっても
その熱が全身に伝わりにくいのです。

さらに、脂肪により血管が圧迫されて
血行が悪くなり老廃物が体の中にたまると
新陳代謝も悪くなり、ますます冷える
ばかりです。

若いうちであれば体質改善も出来ますが、
更年期を過ぎると体温を元に戻すには
時間がかかります。

それで、生活習慣を改善して温かい体を
作ることが大切になります。

冷えと便秘との関係

便秘と冷え症は、あまり関係がない
ように思われるかもしれませんが、
実は密接な関係があるのです。

便秘になると、腸内にたまった便から
腐敗ガスが発生して腸管を通じて、
体内に吸収され血液とともに全身を
駆け巡ります。

毒素に満ちた腐敗ガスによって、
血液は汚れて流れにくくなっています。

そうなると、血行が悪くなり、手足の
末端の毛細血管まで血液が届きにくくなり
、まず手足が冷たくなってきます。

手足の毛細血管は、体温を常に一定に
保つように36.5度の温度を全身に
伝える役割を果たしています。

毛細血管を血液が流れにくい状態が
続くと、体温調整もうまくいかずに
全身の温度も低くなってしまいます。

体内の温度が低くなると、胃腸の
温度も下がります。

臓器が冷えると、うまく機能しなく
なってきます。

腸内の酵素の働きが鈍くなるので
ぜんどう運動は弱くなります。

また、冷えは腸管の免疫力を低下させ、
悪玉菌が繁殖しやすい環境を作って
しまいます。

腸が冷えると、さらに便秘が解消され
にくくなり、悪循環に陥りかねません。

体を冷やす原因

便秘症の人は一日も早く便秘を改善する
生活に切り替えることが大切です。

しかし、現在の日常生活には便秘になる
前に、すでに体を冷やす原因が
たくさんあります。

その中でも最も影響力が強いのは
季節感のない食生活と体内時計を無視した
不規則な生活です。

季節感のない食生活

今は、真冬でも冷たい飲食物を口にできる
時代です。

これが冷え症体質の人を増やしている
元凶ともいえます。

普段、何気なく食べている食品のなかには
体を冷やすものと、温めるものが
あります。

食べ物は体を作る基本であるので、
冷え症の人は体を温めるものを
食べたほうがよいのに、冷やすものを
平気で食べています。

体を冷やす作用のある食品

牛乳、豆乳、酢、植物油、白砂糖、

マヨネーズ、コショウ、カレー、

果物、緑黄色野菜、豆腐、ナス、

トマト、もやし、菓子類、清涼飲料水、

ビール、ウイスキー、コーヒー

体を温める作用のある食品

天然塩、タクアン、塩辛、梅干し、

明太子、味噌、醤油、チーズ、肉類、

卵、魚介類、植物油、ネギ、玉ねぎ、

ニラ、ニンニク、生姜、唐辛子、

日本酒、焼酎のお湯割り

不規則な生活

人の体の中心にある臓器と、その周辺は
常に36.5度くらいに保たれています。

しかし、この温度が保たれていないと、
どこかしら具合が悪くなってくるもの
です。

そのひとつが冷え症です。

体温のコントロールは自律神経の働きに
よるもので、暑い時は末端の毛細血管が
広がって熱を逃して、体の中心温度が
気温の影響を受けて、それ以上に
上がらないように調整しています。

寒い時は手足の毛細血管を収縮させる
ことによって、臓器周辺の血液量を
増やして温め、冷気から守っているの
です。

ところが、朝食抜きや夜更かしの生活を
続けると、昼間に働くべき交感神経が
機能しなくなり、本来ならば体温が
上がる日中でも体温が下がったままという
不自然な状態が起こり、その結果、
慢性的な冷え症となってしまうのです。

夏場の冷房対策

暑い季節でも、電車やバスの中や、
オフィスなどでは体は冷えます。

そのために、頭痛などを引き起こして
自律神経の働きを乱す深刻な冷房病に
なることもあります。

そこで、下着に携帯カイロを貼ったり、
膝掛け、靴下などで冷えを防ぐことが
大切です。

また、女性の方は体を締め付ける
ガードルなどのきつい下着は冷え症を
招きますので注意が必要です。

女性が便秘になりやすいのは何故?

便秘で悩んでいる人は、男性よりも女性が
遥かに多く、男性は10人に1人の割合に
対して、女性は10人中4人にみられると
いう、ある食品メーカーの調査結果が
あります。

厚生省の調査でも、女性は男性に比べて
便秘になりやすいと明らかにしています。

それには、明確な理由があります。

黄体ホルモンの作用

女性ホルモンには卵胞ホルモンと黄体
ホルモンの2種類があります。

卵胞ホルモンは卵巣内の卵胞を成熟させて
排卵、受精に備え、黄体ホルモンは
受精卵の着床に備えて子宮内膜を厚くする
など、妊娠の継続をサポートするための
ホルモンです。

便秘が女性に多いのは、女性の体を
支配する女性ホルモンのうちの
黄体ホルモンが起因しています。

妊娠すると、この黄体ホルモンの分泌が
活発になるうえに、大きくなった子宮が
腸を圧迫するので便秘を起こしやすく
なります。

黄体ホルモンは腸の平滑筋という筋肉の
刺激感受性を低下させて、便のもとになる
大腸の内容物の水分を吸収する作用が
あります。

このため黄体ホルモンの分泌が盛んに
なると、腸のぜんどう運動が抑制され
便が硬くなってしまうのです。

黄体ホルモンには腸の動きを鈍くする
作用があるため、黄体ホルモンの分泌が
増える排卵後から生理の間は、腸の
ぜんどう運動が鈍くなって便を排出
しにくくなります。

そのため、この時期に便秘に悩む女性は
多いのです。

また、妊婦さんが便秘になりやすいのは
妊娠中も特に黄体ホルモンの分泌が
盛んになるからです。

さらに、大きくなった子宮が腸を圧迫する
ことも排便を妨げる原因になっています。

胃腸の動きを鈍くする冷え

血液の循環が悪くなり、体の末端まで
血液が行き届かなくなるのが冷え症です。

体が冷えると血液が滞りやすくなり、
腸の血行も悪くなります。

そして、腸の働きが次第に悪くなり
便秘や下痢などが起こりやすくなります。

体の熱の6割は筋肉で作られるので
男性に比べて筋肉量が少ない女性は
体が冷えやすくなっています。

男性は筋肉量が多く体内で熱を作りやすい
ため、冷え症になる人はそう多く
ありません。

一方、女性は熱を作る筋肉が少ないことに
加え、寒い季節も手足や首周りを露出する
薄着の服装で過ごしたり、ガードルなどで
体を締め付けて血行を悪くしたり、無理な
ダイエットで自律神経や女性ホルモンの
バランスを崩すなど、冷え症につながる
条件がそろいやすくなっています。

体が冷えると内臓も冷えます。すると、
胃腸の動きも悪くなり、便が腸内に
溜まって便秘になりやすくなります。

春から夏よりも、秋から冬に便秘になり
やすい人は冷えが大きな原因となって
います。

体を冷やすファッションを控えたり
腹巻きやカイロでお腹を温めたりと、
冷えを取り除くように心掛けることです。

また、夏も冷房の影響で体は予想以上に
冷えていますので、一枚羽織る物を携帯し
冷えを防止するようにすることも
大切です。

冷え性を改善する方法

1、手浴や足湯で温める

手足が冷え切っていると、全身の血液の
循環が悪くなり手足に十分な血液が
行き届かなくなります。

手浴や足浴で手足を温めると、全身の
血行が促されます。

すると、胃腸にも十分な血液が
行き渡って活性化し、胃腸の動きが
良くなり便通が促されます。

手浴は洗面器に42度ほどのお湯を入れ、
手首から先を10~15分つけます。

湯の中で手のひらをマッサージすると、
血行がより促されます。

足浴は大きめのバケツやタライに42度
程度のお湯を入れ、足首から下を10~
15分お湯につけます。

足の裏を温めることで下半身の血流が
よくなり、胃腸の動きも活発になります。

2、カイロやお灸の温熱効果を利用

胃腸が冷えていると胃腸の活動が鈍り、
便を排出する力が弱まってしまいます。

ですから、お腹周りを温めて血行を
良くして胃腸の働きを活発にするする
ことが大切です。

湯たんぽ、カイロ、腹巻きなどで
お腹を保温するのがよいです。

さらに、効果があるのは、お灸で胃腸の
働きを活発にするツボを温めることです。

お灸の温熱によって胃腸を温めると
同時にツボ刺激によって胃腸につながる
神経が活発化し、便秘を改善します。

なお、妊娠中の方はツボによっては
流産や早産を引き起こす場合が
ありますので、専門の鍼灸師に
相談する必要があります。