自律神経の働きを整えて、便秘や下痢を治す体操や動作

自律神経とは、ホルモン系、免疫系ともに
体をコントロールしている大事な
体内コントロールシステムです。

呼吸、血流、体温調整、発汗、心拍などは
意識しなくても自律神経の働きによって
正常に働いているのです。

自律神経には、交感神経と副交感神経と
いう二種類の神経があります。

呼吸を例にとると、吸う時は交感神経、
吐く時は副交感神経が働きます。

この二つの自律神経のバランスがうまく
保たれることで快適な生活を送ることが
できます。

当然、この自律神経のバランスが崩れると
体は不調になってしまいます。

交感神経が正常に働かず活発化しすぎると
高血圧、動悸、イライラなどが起こり、
反対に働きが鈍ると頭痛やめまい、冷え
などが起こります。

副交感神経が活発になりすぎると、便秘や
胃もたれ、神経系の下痢などが多く
なります。

反対に弱まると、不眠、慢性疲労などが
起こると考えられます。

このことから、自律神経の乱れは体の
あらゆる不調の原因になるということ
です。

そこで、自律神経の働きを整え、
頑固な便秘の解消に効果のある
動作や体操を紹介します。

背骨こすり

便秘の理由で目立つのは、排便を支配して
いる自律神経の働きの乱れです。

自律神経が乱れてくると、大腸の
ぜんどう運動が低下して、例え排便が
あってもコロコロとした便しか出なく
なりかねません。

便意が全くなくなってしまう人さえ
います。

こうした自律神経の働きの乱れによって
起こる便秘の人には、背骨がカチカチに
かたくなっていることが多いです。

背骨は椎骨という骨が積み重なって
出来ていますが、その椎骨と椎骨との
狭いすき間から自律神経が外に伸びて
います。

背骨がカチカチにかたくなっている人は、
この自律神経の働きにまで悪影響が
出てくるのです。

便秘は、そのひとつの症状です。

背骨こすりのやり方

1、背中にこぶしを当ててこする。

  椅子か床に座って左手を軽く握って
  背中に回します。

2、背中から尾てい骨までこぶしを
  下げる。

  握った左手で背中のなるべく上から
  尾てい骨の先まで10秒くらい
  かげて、ゆっくりこすります。

  これを3回繰り返し、次は、右手も
  同様に行います。

3、息を吸って吐く。

  鼻から息を大きく吸い込み、口から
  強く吐き出します。

  息を吐いたあと、腹筋に力を込めて
  10秒数えます。

  この呼吸法を3回行います。以上が
  1セットです。

  目安は、一日に2セットです。

なお、胸を張って背中をピンと伸ばして
行うことが大切です。

お腹の円マッサージ

便秘の原因のひとつに、腸の不活性が
あります。

運動不足などで腹筋の力が低下して
便を押し出す力が弱くなっている場合や
直腸の反応が弱くなった場合です。

そんな便秘を解消するには、腸に
直接働きがける、お腹のマッサージが
効果的です。

お腹の円マッサージは、基本的には
食後2時間くらいに行うのが最も
よいです。

満腹時には、消化吸収が活発に行われる
ために、胃や腸に血液が集まっていて、
このマッサージを行うことで、体内の
腸内バランスが崩れてしまう恐れが
あるからです。

また、空腹時に行うと、まれに吐き気を
もよおすことがあります。

なお、お腹は大変デリケートですので、
このようなマッサージで強く押すと、
思わぬ障害を引き起こすこともあります。

ですから、腸に炎症のある人や腸に
狭窄や癒着のある人、妊婦の人は、
このマッサージを避けることです。

お腹の円マッサージのやり方

1、横になって、おへそを中心にお腹を
  両手で両側から、かかえるように
  します。

2、おへそを中心に、手に力を入れて
  右手を下から上へ、左手を上から下へ
  押しながら、もみ動かします。

3、足を軽く開いて立ち、おへその左右と
  その下を、指で直径10センチ
  くらいの円を描くつもりで、
  くるくるとマッサージします。

4、同じ姿勢で、下腹を左右に軽く
  もみほぐします。

5、手のひらで下腹部を全体にゆっくりと
  大きく、直径20センチくらいの円を
  描くつもりでマッサージします。

  これを1~2分続けます。

犬のポーズ

頑固な便秘を解消するのに効果的なのが、
犬が上を向き吠える姿に似た
「犬のポーズ」です。

この犬のポーズには、三つの大きな
効果があります。

・自律神経などの神経系統の働きを
 整える。

 自律神経には、昼間の体の活動を司る
 交感神経と、休息中の体の働きを司る
 副交感神経という二種類の神経が
 あります。

 この二つがバランスよく働いてくれれば
 健康でいられますが、二つの働きの
 バランスが乱れると、不快症状や病気の
 原因ともなりかねません。

 犬のポーズは全身の血流をよくして、
 自律神経系統の働きを整えてくれる
 効果があります。

 自律神経は腸の働きを支配しているので、
 自律神経系統の働きがよくなれば、腸の
 働きが正常化されます。

 その結果、便秘が解消するばかりでなく、
 ストレス性の下痢、過敏性腸症候群、
 過剰な食欲を正常にする効果もあります。

・腸に刺激を与え、運動を活発にする。

 運動不足になると、腸に刺激が
 加わらないため、腸のぜんどう運動が
 鈍くなりがちになります。

 犬のポーズは、お腹の部分をグッと
 伸ばして、腰を前方に突き出すので、
 腸に刺激が加わり、ぜんどう運動を
 活発にすることができます。

 また、背中の骨盤の上の部分には
 大腸兪という便秘に効くツボが
 ありますが、犬のポーズはこのツボを
 自然と指圧することができるので、
 効率よく便秘解消を促すことが
 できます。

・骨盤の歪みを調整する。

 腸を包む大きな骨が骨盤ですが、無理な
 姿勢など、さまざまな理由で、骨盤は
 歪みがちになります。

 外枠の骨盤が歪むと、当然、中にある
 腸にも歪みが生じます。

 一方、腸のある部分がねじれたり、
 一部分が詰まりやすくなれば、便秘の
 原因となります。

 犬のポーズは骨盤の歪みをとり、腸の
 位置を正常にすることに役立ちます。

 犬のポーズは呼吸をうまく組み合わせる
 のがコツです。

 吐く息のタイミングをうまく合わせれば
 内蔵をよくマッサージでき、外と内の
 両方から刺激を与えることができる
 からです。

犬のポーズのやり方

1、うつぶせで息を吸う。

  うつぶせの姿勢をとり、足を
  出来るだけ大きく開きます。

  胸の横に手のひらをおき、わきを
  締めます。

  この姿勢で鼻から息を大きく
  吸います。

2、息を吐きながら、上体をそらす。

  腕を伸ばしながら上体を起こします。

  息をゆっくりと吐きながら、あごを
  上げて首を伸ばし、上体をそらした
  状態をキープします。

  吸う→吐くで、1セットです。

  目安は、夜寝る前、または朝起きて
  すぐに行います。

  自分のペースに合う、ゆっくりとした
  呼吸で5~10セット行います。