腸のぜんどう運動を活発にするツボ指圧とマッサージ

腸の働きが鈍ってくると、消化物が前へ
順に送られる、ぜんどう運動が
リズミカルに行われなくなります。

そんな時に、有効なのがツボ指圧や
マッサージです。

軽い便秘であれば、寝る前に、あお向けに
なり、腸をやさしくもみほぐすだけで、
翌朝の排便がスムーズになります。

何となく、お腹の調子が悪くなりそうな
時の予防としても有効です。

疲れた腸をもみほぐす

腸は、筋肉が袋状になった臓器です。

朝、昼、晩、おやつ、夜食などと、
飲み物や食べ物を口にすれば、腸は
休む暇なく働いています。

適度に体を動かしている人は、腸の
筋肉がうまい具合にほぐれることも
あります。

しかし、一日中デスクワークをしている
人などは、特に腸管が固定されっぱなしで
血液の循環も悪くなり、くたびれ気味に
なっていることが多いです。

腸も、肩や首と同じように、筋肉が
こわばってしまうことがよくあります。

そのせいで、ぜんどう運動がうまく
行われないということもあります。

コリを取る方法は、簡単ですので、
便秘症の人は、なるべく毎日マッサージを
することです。

強くマッサージする必要はありません。
ゆっくりマイペースで毎日続けることが
大切です。

お腹のマッサージは、力もあまり
必要ないので、腹筋力が極端に落ちれいる
高齢者や病気診療中の人にも向いています。

腸の状態に合ったツボ刺激

生命のエネルギーである”気”の流れを
東洋医学では重視しています。

ツボ療法は、その気の流れ道の途中で
気が滞っている場所を刺激して、
気の流れをスムーズにすることを
助ける方法です。

気が滞りやすい場所をツボと称します。

人の体には、400以上ものツボが
あると言われています。

そのなかには、胃腸の調子を整える
ツボ、便秘を解消するツボ、ストレスに
よる慢性の下痢を解消するツボも
あります。

ツボ療法は、即効性は期待できませんが、
毎日続けることで症状が改善されます。

慢性便秘に効くツボ指圧

腸の機能を整える意味で、便秘と下痢の
両方に効果のあるツボが多くあります。

腹部のツボを指圧する時は、やみくもに
強く押さないようにすることです。

腹部をやさしくマッサージして、
腹筋の緊張を緩めてから行います。

ツボ指圧をする時の注意点

ツボに指を当てたら、そのまま数秒
押さえたままにして、息を吸い込み
ながら、ゆっくりと押さえた指の力を
抜きます。

この動作を数回繰り返して行います。

一ケ所を長時間強く押し続けないように
します。

指圧の力が強すぎると、筋肉を傷める
ばかりでなく効果も期待できません。

消化活動の妨げにならないように、
食後すぐは避けます。

なお、下記は、自分で簡単にできる、
指圧するツボの位置です。

ちゅうかん

みぞおちとへその中間あたりにある
ツボです。

排便が楽にできるようになります。

天枢(てんすう)

へその横で、へそから指二本分くらい
離れたところにあるツボです。

もむように、呼吸に合わせて、ゆっくりと
やさしく指圧すると、排便を促す効果が
あります。

大腸兪(だいちょうゆ)

骨盤の左右上端の高さにある腰椎の
両側のツボです。

腸の重苦しい不快な症状をやわらげます。

便秘の時は左側を、下痢の時は右側を
重点的に指圧します。

神門(しんもん)

手首関節近くで、小指側の端にある
ツボです。

手のツボですが、頑固な便秘にも
よく効きます。

お灸をすえると、さらに効果的です。

曲池(きょくち)

ひじを曲げた時に出来るシワの外側の
先端にあるツボです。

このツボを指圧する時は、親指の
関節を曲げて、力をこめるとよいです。

大腸の働きを整える作用があります。

足の三里(さんり)

向こうずねの外側にあるくぼみから、
指三本ほど下にあるツボです。

こねるように押すと、消化器全体の
働きがよくなります。

お腹のマッサージ

自律神経の働きを促すツボが集中している
へその周りは、マッサージすることで
腸の運動を助けます。

体を横にして行なうマッサージは
食後2~4時間して、食べた物が
胃で消化された後に、腸に移動する頃を
見計らって行なうとよいです。

食後すぐのマッサージは消化の
妨げになるので、しないことです。

就寝前にやさしく、お腹をマッサージ
するのもよいです。

寝たままの姿勢でのマッサージ

あお向けになり、へそを中心に円を
描くように、ゆっくりと丁寧に
マッサージします。

時計回りに100回続けて、逆回りも
100回を目標にしたらよいです。

毎日、根気よく続けることが便秘解消への
近道です。

便座に座ってのマッサージ

慢性便秘の人は、朝食後、便意がなくても
トイレに入る習慣をつけるとよいです。

洋式便座なら、排便しながらお腹を
マッサージしたり、腰の後ろをお腹側に
強く押すと、ぜんどう運動を促します。