胃腸に負担をかけない食事の摂り方

食べた物が胃腸で消化・吸収される
ためには、消化液の分泌と胃腸の運動が
スムーズに行われなければなりません。

胃に食べ物が入ってきたら、胃液が
分泌されて、ぜんどう運動が起こります。

この一連の流れは、ごく自然に
行われています。

この流れに深く関わっていて、
コントロールしているのが自律神経です。

人間にもともと備わっている体の
リズムが関係しています。

三食に分けて規則正しく食べる

食べ物は、口、食道、胃、小腸、大腸を
経て、最後にカスが排泄されます。

食事をする度に、この順序で当たり前の
ように流れていきます。

しかし、食事の仕方によっては、胃腸に
大きな負担がかかります。

胃腸に負担をかけないようにするには、
次の点に注意することです。

・ 一度に食べ過ぎない

・ 三食を規則正しく摂る

胃の容積は空腹時が約50ミリリットルで
、食べ物が入ってくると約1.8リットル
ほどの容積にまで広がるとされています。

若くて健康な人でしたら、ある程度の
柔軟性があるため、満腹になるまで
食べ物を詰め込んでも、胃は働いて
くれます。

しかし、老化の始まった消化力の落ちて
いる胃では、満腹になるまで食べると
悲鳴を上げてしまいます。

また、食事と食事の間隔は、その日に
よって変えるのではなく、なるべく
一定の時間を定めておいたほうが
胃腸の負担になりません。

食事時間の間隔が短すぎると、前の
消化が終わる前に、次の食べ物が胃に
入ってくるために、胃は長時間
働き続けなければならなくなります。

食べ物の消化・吸収が本格的に
行われる小腸でも同じことがいえます。

胃下垂だと消化に時間がかかる

胃の底が、おへそよりも下にきている
状態を胃下垂といいます。

なかには、胃が骨盤の中に入っている
ものもみられます。

胃の収縮力が悪く、消化力が落ちて、
しかも、胃が伸びて下がっているために、
食べた物が小腸に移動するまでに時間が
かかります。

そのような人は、特に胃に負担を
かけない食事が必要です。

食後5~6時間が次の食事のタイミング

食べた物が、胃の中で消化されるのに
かかる時間は、食べ物の質によっても
異なりますが、平均すると5~6時間で
小腸に移動するとされています。

消化時間が最も短くてすむのは、ご飯や
パンなどの炭水化物で、2~3時間程度
です。

最も長くかかるのは、脂肪で7~8時間
程度です。

その中間が、タンパク質で4~5時間
です。

タンパク質や脂肪は、腹持ちがよい反面、
多すぎると、くたびれた胃には負担と
なります。

胃腸に負担をかけない食事のタイミングは
、仮に朝食を7時に摂ったとすると、
昼食は5~6時間後の12時~13時
くらいを目安に摂ることです。

そして、12時に昼食を摂ったら、
5~6時間後の17時~18時頃に
夕食を摂るのが良いということに
なります。

ただし、食べ物の消化時間は、同じものを
食べても、人によって違います。

また、その時の体調によっても違って
きますが、消化時間の5~6時間は
おおよその目安と思ってください。

消化が終わると、胃の中は空になり、
たいてい、お腹がすいてくるものです。

ですから、その体の反応に従って
食事をするのが胃腸に負担のかからない
タイミングといえます。

食べ過ぎたなと思ったら、次の食事は
いつもよりも量を減らすなどして、
胃腸のことを考えて食事をすることです。

なお、食事の後直ぐに寝るのは、胃腸に
負担がかかりますので、消化の良い
ものを食べるにしても、寝る前の
2~3時間は食事をしないことです。

特に、油っこいものは注意が必要です。

お腹の虫がグーッと鳴くワケ?

空腹時に、お腹がグーッと鳴ることが
ありますが、これは空っぽの胃に入って
いた空気が小腸へ送り出された時の
音です。

胃液は空腹時にも分泌されますが、
胃がこの胃液を押し出す際に、
空気も一緒に押し出される時に
音が発生するわけです。

朝食で腸のぜんどう運動を起こす

新しい食べ物が、空っぽの胃に入ると、
大腸の横行結腸からS状結腸にかけて
急激なぜん動が起こります。

これを、胃・結腸反射といいます。

直腸に便が入ると、その刺激が脊髄から
大脳皮質に伝わって便意が起こります。

すると、反射的に直腸ぜん動が起こり
排便となります。

その運動は、3~4回断続的に起こり、
一日にたいてい1~2回あり、これに
よって便が直腸に押し出されて、便意を
感じることが出来るのです。

最も起こりやすいのは朝食後ですので、
毎朝しっかり食べて、排便を促すこと
です。

なお、朝食のヨーグルトですが、
生きたまま乳酸菌を腸に届けるためには
胃酸が薄まった食後に食べるのが
正しい摂り方です。

空腹時に食べると、腸に届く前に
胃酸にやられて、ほとんどの乳酸菌が
死んでしまいます。