女性が便秘になりやすいのは何故?

便秘で悩んでいる人は、男性よりも女性が
遥かに多く、男性は10人に1人の割合に
対して、女性は10人中4人にみられると
いう、ある食品メーカーの調査結果が
あります。

厚生省の調査でも、女性は男性に比べて
便秘になりやすいと明らかにしています。

それには、明確な理由があります。

黄体ホルモンの作用

女性ホルモンには卵胞ホルモンと黄体
ホルモンの2種類があります。

卵胞ホルモンは卵巣内の卵胞を成熟させて
排卵、受精に備え、黄体ホルモンは
受精卵の着床に備えて子宮内膜を厚くする
など、妊娠の継続をサポートするための
ホルモンです。

便秘が女性に多いのは、女性の体を
支配する女性ホルモンのうちの
黄体ホルモンが起因しています。

妊娠すると、この黄体ホルモンの分泌が
活発になるうえに、大きくなった子宮が
腸を圧迫するので便秘を起こしやすく
なります。

黄体ホルモンは腸の平滑筋という筋肉の
刺激感受性を低下させて、便のもとになる
大腸の内容物の水分を吸収する作用が
あります。

このため黄体ホルモンの分泌が盛んに
なると、腸のぜんどう運動が抑制され
便が硬くなってしまうのです。

黄体ホルモンには腸の動きを鈍くする
作用があるため、黄体ホルモンの分泌が
増える排卵後から生理の間は、腸の
ぜんどう運動が鈍くなって便を排出
しにくくなります。

そのため、この時期に便秘に悩む女性は
多いのです。

また、妊婦さんが便秘になりやすいのは
妊娠中も特に黄体ホルモンの分泌が
盛んになるからです。

さらに、大きくなった子宮が腸を圧迫する
ことも排便を妨げる原因になっています。

胃腸の動きを鈍くする冷え

血液の循環が悪くなり、体の末端まで
血液が行き届かなくなるのが冷え症です。

体が冷えると血液が滞りやすくなり、
腸の血行も悪くなります。

そして、腸の働きが次第に悪くなり
便秘や下痢などが起こりやすくなります。

体の熱の6割は筋肉で作られるので
男性に比べて筋肉量が少ない女性は
体が冷えやすくなっています。

男性は筋肉量が多く体内で熱を作りやすい
ため、冷え症になる人はそう多く
ありません。

一方、女性は熱を作る筋肉が少ないことに
加え、寒い季節も手足や首周りを露出する
薄着の服装で過ごしたり、ガードルなどで
体を締め付けて血行を悪くしたり、無理な
ダイエットで自律神経や女性ホルモンの
バランスを崩すなど、冷え症につながる
条件がそろいやすくなっています。

体が冷えると内臓も冷えます。すると、
胃腸の動きも悪くなり、便が腸内に
溜まって便秘になりやすくなります。

春から夏よりも、秋から冬に便秘になり
やすい人は冷えが大きな原因となって
います。

体を冷やすファッションを控えたり
腹巻きやカイロでお腹を温めたりと、
冷えを取り除くように心掛けることです。

また、夏も冷房の影響で体は予想以上に
冷えていますので、一枚羽織る物を携帯し
冷えを防止するようにすることも
大切です。

冷え性を改善する方法

1、手浴や足湯で温める

手足が冷え切っていると、全身の血液の
循環が悪くなり手足に十分な血液が
行き届かなくなります。

手浴や足浴で手足を温めると、全身の
血行が促されます。

すると、胃腸にも十分な血液が
行き渡って活性化し、胃腸の動きが
良くなり便通が促されます。

手浴は洗面器に42度ほどのお湯を入れ、
手首から先を10~15分つけます。

湯の中で手のひらをマッサージすると、
血行がより促されます。

足浴は大きめのバケツやタライに42度
程度のお湯を入れ、足首から下を10~
15分お湯につけます。

足の裏を温めることで下半身の血流が
よくなり、胃腸の動きも活発になります。

2、カイロやお灸の温熱効果を利用

胃腸が冷えていると胃腸の活動が鈍り、
便を排出する力が弱まってしまいます。

ですから、お腹周りを温めて血行を
良くして胃腸の働きを活発にするする
ことが大切です。

湯たんぽ、カイロ、腹巻きなどで
お腹を保温するのがよいです。

さらに、効果があるのは、お灸で胃腸の
働きを活発にするツボを温めることです。

お灸の温熱によって胃腸を温めると
同時にツボ刺激によって胃腸につながる
神経が活発化し、便秘を改善します。

なお、妊娠中の方はツボによっては
流産や早産を引き起こす場合が
ありますので、専門の鍼灸師に
相談する必要があります。